2022年2月16日水曜日

色鉛筆

 高校時代は、なんとなく絵に触れていたかった。

そしてわたしの家族は自由をとても尊重してくれていて

ありがたい事だったけれど

その自由によってわたしは

無限に広がる自由の中へと突入する。

いつもとても感謝している。けれど

自由を熱望していた両親

を不自由にさせてしまっているんじゃないかと

思ってしまう事と、自由と暮らしの間で葛藤し、果たして自由ってなんなんだろうと考える時も何度かあった。

そんな高校生のわたしは、父の友人の画家の村田先生に

絵を習わせてくれた。美しい絵画に

美しいモチーフ。今思えば本当に素敵な環境すぎる。今では村田先生のところで描いていた事だけで充分わたしのやりたい事に辿りついていたかもしれない。

だけど自由を認められた高校生のわたしは

見たことない事が見たくて仕方がない。

綺麗で安全な事が当たり前になりすぎていた。

そして夏と冬と東京に講習を受けにいかないと

いけない事がきっかけで、

まだまだ未熟で野生的な慣れ親しんでる

同学年といたいという気持ちがまさり

辞めてしまう。

その後わたしは現役で東京工芸大学の芸術学部のデザイン科に入学すると

村田先生は色鉛筆をお祝いにくれたのでした。

学生になったわたしは

さらなる自由あるいは自然を求めてバリ島に

大学の友達と出かけ、張り切ってその色鉛筆を

持っていくと、飛行機の中に置いてきてしまう。


この出来事はわたしを一段と自由のジャングルへと

迷い込ませることになった。


2022年2月13日日曜日

1人旅

 慣れ親しんだ環境を離れて

便利や安全から離れたい。

今までの常識から解放されて

何もない私。

そうなった時の自分がどうなるのか

知りたい。という謎の欲求が付き纏う大学時代。

わたしは留年をする。

人生に負荷をかけたかったのかもしれない。

重みがなければ制作なんてできないんじゃないかと思ってた。

その感情がピークに達する頃

1人でタイに旅行にいく。

バックパッカーをしたかった。それも1人で

それなにり楽しかったし観光も楽しんだけれど

その時気づいてしまった。なにもないと

どこにもいても変わらないなって事に。

決定的な事件は、海に行こうとツアーを

申し込みに行った時、中学の先輩に出会う。


タイへ1人で行った事をきっかけに

旅はやっとわたしの内側に向いた。

自分のやりたい事と向き合ってから

出かけよう。


学生集まる最終章

 って大袈裟なタイトルだけど

集まらないと人が見えない

最後の学年なんじゃないかな。

大学入った頃はPHSあったかな?

でも自宅電も持ってた。

デザイン科だったけど

パソコンが日常的になったのは社会人になってからだったと思う。

あまりに自然にPCが生活に入り込んできて

大学時代からデジタルだった錯覚を起こすけど

みんなの事がなんとなくわかるみたいな

事ってまだ15年も経っていないんじゃないかな。

全ては見に聞きに出歩かないといけなかった学生時代。

そしてこの行為は

さらなる自由を求めて

お酒を飲み話しさらなる深い自由ジャングルへと

迷い込む事になるのでした。





昔と今と絵と私

私ってなんかすごい遠回りしてる。

コロナを経て生活はとてもシンプルになって

いくうちに気づいた。

絵もずっとやりたい事考えてるけど

実は元々描きたい事も

描く事も最初の思いつきで間違っていなかったんじゃないかな。やっと最近、わたしの生き方に納得してきたけど、それって素直に生きてたら簡単にそこに辿り着いていたかも。

と思う。

だけど、その回り道にはたくさんの出会いと出来事があったし もう今は迷いはない!

寝れない日は遠回りの事書いてみよう。

これからの迷いのないわたしの為にも。